私てきにはビミョーです

私てきにはビミョーです

「ていうかぁー」

「〜より全然いいかも」

「〜みないなさ」

「ビミョー」

「あり得ない」

「ヤバい」

「リアルに」

「さっきの発言、マジ神でしたよ」

こんな言葉が若者同士の会話で使われる今日……。
組み合わせると、こんな感じでしょうか。
「ていうか、ビミョーじゃね? けど、○○より全然いいかも」
「マジであり得ねーよ、それかなりヤバくね?」

ヤバいっス、マジで・・・。
テレビの漫才やコントなどでもよく耳にしますよね。その場の笑いをさらうには手っ取り早いですが、こうした文化の蔓延も、この「ビミョー」な言葉づかいを助長していると言えるでしょう。

私自身はまったく嫌悪感を抱くようなことはありませんが、年配の方には評判が悪いようですね、こうした言葉の連発は。

若者の間では、自分の気持ちや状況を的確に伝える言葉として定着しているようですが、言葉を発することの面倒くささを感じるというか、もう、生きていることそのものがダルい、そんな印象さえ受けてしまいます。
本当に充実して生きることができていたら、他人を丁寧に扱おうとしますので、言葉の一つひとつも丁寧に扱おうとするはずですよね。

でも、そういう私も、帰郷したときなどに、親から夕飯の献立が好きかどうか尋ねられたときに、思わず「あ、それ、全然好き!」と答えたら、父親から叱られました。よそでそんな言葉づかいをしたら恥をかくぞ、と。
(なお、この「全然」の使い方は、最近、正しい使い方として認定されるとかされたとか…)

まあ、言葉なんて、しょせんは人が作ったものであって、新しい時代に生きる人たちが、自分たちの使いやすいように作り替えていくということは、永い永い人類の歴史から考えても、あってもいいのかなぁとは思います。
言葉づかいなんて、その是非が法律で決められているものでもないですからね。
ただ、年配の方が不快に思うようであれば、それは円滑なコミュニケーションが成立していないわけですから、考え直すべきかもしれません。

自信がない裏返しが「てき」な言葉

あと、私もよく使う言葉があるのです。
「私てきには」!
これ、結構使っています。

「私てきには、このように思いますが、いかがでしょうか」
ビジネスシーンで使う場合は、これは「私といたしましては〜」に変換したほうが良さそうですね。

でも、この「てき」な表現、使いやすいからか、いろいろ用途が広がっていっていますよね。
もともとは「私てきには」は「私としては」という意味でしたが、たとえば「この荷物を発送したいんだけど、ダンボールてきなものはある?」とか、「うちで売り出す商品を入れるバッグてきなものも同時に売り出したらどうだろう」といったように、「てき」を「ような」という意味で用いることがよくあります。

意味は通じるのですが、どうも他人がこの言葉を使っているのをよーく聞いていると、その発言内容に自信がない場合に、この「てきな」を連発しているようです
「私てき」は、自分の存在・主張をぼかす目的でも使われるでしょうし、「ダンボールてき」にしても、発言者がその対象物を明確にイメージできず、相手にそのイメージする作業を押しつけているわけです。「自分はイメージせず、相手に広い範囲でイメージしてもらおう」という安易な発想ですね。

私の職場でも、同僚がよく使っています。
でもその同僚、もういい歳なのに、長い期間伸び悩んでいて、このまま終わるのは可哀想……みたいな目で周囲から見られています。
この同僚が、毎日のように連発しています。
「○○てきなものがあれば、もっと商品が売れる」「○○てきな企画を立てるべきだと思う」
はっきり言って、聞いている側はうんざりしてきます。

よくよく考えてみると、「ダンボールてきなもの」は、「箱」とか「入れ物」と言えばいいわけですし、「バッグてきなもの」にいたっては、もはや「バッグ」で意味が通じます。瞬間的にそうした思考ができる、できないとでは、今後生きていく上でそれが有利に働くか不利に働くか、想像に難くありませんね。

このようなことから、最近はやりのこうした若者言葉は、思考が弱体化していきそうな感じすらしています。

言葉は、自分の頭を鍛えることも、怠けさせることもするのだなぁと、今回のテーマでは強く思わされた次第です!

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