長湯はキケン?

皆さんのお知り合いで、お風呂場で亡くなったという方はおられませんか?

今回、なぜこの記事をエントリーしたかというと、私の周りには実に多いのです。お風呂場で亡くなるという方が。
これまでで、友人知人でざっと20人くらいいます。

急に亡くなったというだけでもビックリするのに、「お風呂場で」と聞くと、何も知らなかった私は本当に驚いたものでした。
子どもならまだしも、大人が浴槽で溺れたりするの?って。それも、高齢の方ばかりではありません。若い方で30代から亡くなっています。

お風呂場での死亡事故は、年間1万4000件もあるそうです。特に発生しやすいのが冬のお風呂場なのだそうです。

「なんか、熱いお湯をかけたら体がビックリして、急に心臓が止まったりするのかな」なんて、素人考えで、かなり漠然とそんな風に思っていました。脳卒中とか? 心筋梗塞とか?

これまでは、その原因として、暖かい部屋から寒い脱衣所や浴室に入った直後に血圧が上昇し、脳血管障害や心血管障害の発作が起こることと専門家は考えていたそうです。

ところが、最近の調査で、死因がはっきりしている人は、わずか1割程度にしか過ぎず、残りの1万人以上の人は謎の溺死をしている可能性が高い、という検証しかできていないとのこと。
ミステリー小説みたいですね…。
原因が特定できたからといって故人が帰ってくるわけではありませんが、遺族の方も腑に落ちないところがおありだとお察しします。

浴槽での謎の溺死の原因は?

その溺死の原因というのは、「熱い湯」「血圧の変動」だそうです。

ある実験によりますと、38度のぬるめの湯に入浴した場合、その直後から血圧が低下したのに対して、42〜43度の熱めの湯につかった場合は、末梢まっしょう血管が収縮し、血圧が上昇したそうです。
これを「驚愕反応きょうがくはんのう」と呼ぶそうです。
脳卒中や心筋梗塞の発作は、この驚愕反応が引き金となって起こり、うち1割程度の方がそのまま亡くなるそうです。

さらに入浴を続けると、皮膚の近くの末梢血管が大きく開き、血管の抵抗が弱まって血圧が下がり始めます。
すると、困ったことに、だんだん心地よい眠気が生じてきます。
このへんで湯船からパッと上がれば良いのでしょうが、特に冬場などはせっかく心地よくなってきたこともあって、長湯をしているうちに眠るようになり、収縮期血圧(上の血圧のことだそうです)が100ミリHgを切るまでに低下すると、脳への血流が減少し、意識障害が起こりやすくなるとのことです。

お風呂場での溺死事故の場合、この意識障害が大きくかかわっているのだそうです。
浴槽の中で意識を失い、少量でも水が肺に入ると、そのショックで心臓が停止することもあるそうですが、医学ではこのあたりはまだ未解明なのだそうです。

お風呂の湯温ですが、42〜43度の熱めを好む人が多いためか、この温度での死者がもっとも多いようです。お風呂場で溺死しやすい人として、
・熱めの湯が好きな人
・動脈硬化のある人
・高血圧の人
・65歳以上の人
・飲酒後に入浴する人
このような例が挙げられています。
心当たりはありませんか?
ご高齢者も、ふだんから血圧が高い人も、十分に気をつけていただきたいです。

あと、長湯を好む人は、入浴直後の血圧上昇による事故だけではなく、その後に生じる血圧低下にともなう事故の危険もあるとのこと。こちらも十分に気をつけたいですね。

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