肝心なのは、学校より家庭(2/2)

肝心なのは、学校より家庭(2/2)

※この記事は、前回【肝心なのは、学校より家庭(1/2)】の続きです。

また、聞いた話では、職員室での先生どうしの話には病気の話が多く、体がだるいのは肝臓の具合が悪い前兆だとか、いや糖尿病の検査を受けたほうがいいなどといった話題や、あたりさわりのない世間話ばかりだとか。
これだけでも、その鬱陶しさに嫌気がさしてきそうなものですが、それなのに自分の子どものことについて相談にのってくれるような同僚や先輩もおらず、心配や悩みが高じてノイローゼになったり、不眠症になったり、遂には健康を損なうケースまであったようです。

なにをかくそう、かの知人も精神を病んでしまい、結局は離職してしまいました。
釣りが好きな方でしたが、今にして思えば、そうした苦しみの日々の中での、せめてもの息抜きだったのかもしれません。

ずっと以前の話ですが、雑誌に全国小・中学校の先生の実に30パーセントを超す人たちが、睡眠薬を飲まずには眠れないという統計が出ていましたが、その統計もあながち間違いではないだろうと思ったものです。

そこまでストレスを溜めなきゃいけない現場で、そのストレスのはけ口を探し求めた結果、つい犯罪に走る先生や校長、教頭が少なくないということなのでしょうね。

学校に依存しすぎないで

自分の家庭で悩みを抱え、自分自身に対しても教育そのものに対して自信を持てない先生がいたとしたら、校内暴力や登校拒否とかいじめの問題といった「反発」が発生するのも無理もないことでしょう。
もちろん生徒自身にも問題はありますが、やはり親と教師に責任の大半はあると言わざるをえません。

その中でも、やはり大切なのは「家庭」のあり方だと思います。自分の子どもと面と向き合っているかどうか。そういった時間がなかなかとれないという家庭もあると思いますが、わずかの時間でも見つけて、精いっぱい子どもに接してあげることがどれほど大切なことか。それは教員であれ親であれ、まったく同じことです。

教師に何十人もの子どもの責任を持てといっても、とうたい無理な話です。自分の子どもさえ満足に育てられないなら、なおさらですよね。
いくらモンスターなにがしが出てきていろいろと物申しても、家庭をないがしろにして学校の先生にすべてを押しつけるやり方をずっと続けていれば、こうした問題は解決には至らないとは思いませんか。

親にしろ教師にしろ、互いに自信のないものどうしが、将来を背負って立つ子どもたちを育てていくのだとしたら、これは由々しきことです。
今こそ、一日の大半の時間を費やして関わることになる学校というもののあり方を、社会や国をあげて見直す時期に来たということなのかもしれませんね。学校関係者の不祥事というのは、こらえきれなくなった当事者たちが無意識にそのことを訴えている、一つの現象なのかもしれません。

学校は学問を教えるところと割り切って、子どもの教育を学校に依存しすぎないようにして、家庭内での親の自覚がさらに強く築かれることが理想だと思ってやみません。

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