素直さをなくすことの弊害(前編)

素直さをなくすことの弊害

報道などを通して、社会的に大きな問題を発生させた組織の長が、「知らなかった」、「知らされていなかった」、「これは個人の問題だろう」などというように言い訳をしているのを見聞きすることはよくありますよね。誰しもがそれを見苦しく思うでしょうし、当人やその組織そのものを信用しなくなることがあるのではないでしょうか。
また、その組織に所属しているにもかかわらず、あたかも第三者のような意見を述べる人を見て、その人の見識を疑わざるをえないというようなこともあるのではないでしょうか。

特に、組織や団体の責任者ともなれば、「知ろうとしない、知る気がない」、「知らないで、知ろうとしないで論評はする」、「一方的にしか見ないで、知っているとする」などといったようなことは、そもそも、あってはならないことですね。
さらに、善意の場合は別として、「知っているのに知らないふりをする」というのも見逃せませんよね。

学び、成長には「謙虚さ」が必要

このような自己保身に固まった逃げの言動が、それなりの地位にある人や、知識階級と言われる人たちにも見受けられることがままありますが、そうした人たちを軸にして構成される組織、あるいは国家というのは、本当の意味で発展していくことは難しいのではないかというのは、誰もが思っていることなのではないでしょうか。
また、大人たちのそうした姿を見て、子どもたちが育っていくことを想像すると、やりきれない思いがこみ上げてくるものですよね。

しかし、私たちもこれを他人事としないで、常日ごろから自分の言動を振り返ってみては、気をつけていきたいものですね。

過去、東の孔子が、「知らざるを知る、これ知ることなり」と説き、西のソクラテスも、「己の知らざるを知る」と述べました。両偉人とも、学ぶための前提として、まずは謙虚さが重要であることを歴史の中に言い残していますね。

謙虚とは、素直に行動することです。
このことを分かっていても、実際にはなかなかそうすることができないということが、往々にしてありますよね。
しかし、ものごとに素直に対処できない人は、知りたいことを正確に知ることができないということにもなります。自分の弱みを知られたくないという気持ち(性格)がもたらす言動が、無意識のうちに自らも偽って素直になれなくしているのですが、自分でもなかなかこれに気がつきにくいところに、この問題の本質があるように思えてなりません。

後編 -翌日公開- に続く

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ムズカシイことなんていらない

人は誰でも、何か事あるたびに、「自分の人生はなぜ思うようにならないのだろう」と考え、そして悩みます。
それは、能力や努力不足に問題があるのではなく、その人の考え方(思い込み)に起因するところが大きいと言えます。
本書には、私たちがなかなか気づかなかった、迷いからの脱出口を発見できるよう、できるだけヒントを挿入していったつもりです。

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