相手の話を聞き流すほうが良い場合

人から何かを注意されたり、アドバイスをしてくれるときには、よく耳を傾けるほうが良いですよね。自分では気づけなかったことを指摘してくれるわけですし、自分を客観的に見てくれる人の言葉から学ぶことも、多くあるはずです。
でも、そうかといって、すべてのケースにおいて、どんな人の言うことにも真剣に耳を傾けなければならないかというと、決してそうではないと思います。
たとえば、こんな人はいませんか。
・こちらのためを思って言ってくれているというよりは、単に文句を言っているだけという場合。
・ただ単に感情的になって、ストレスのはけ口みたいに怒鳴っているだけという場合。
・何度も何度も同じことを言われる、もしくは、話が異常に長いという場合。
・今回の件とはおよそ関係ないであろう、過去における失敗談を持ち出されるような場合。
・こちら側に何らかの嫉妬心を抱いているな、と思われる場合。
・話をしているうちに、本人がだんだん心地よくなってきた様子が垣間見え、こちら側に対して優越感を抱いているように思われる場合。
大方の人が、このような人から注意をされたりした経験があるのではないでしょうか。
自分のためを思って言ってくれているかを見極める
このような場合は、相手がこちら側のことを真剣に思って言ってくれている可能性がきわめて低いと判断して構わないと思います。そのような話にまで真剣に耳を傾けていたのでは、相手の時間につき合っているだけで、結果的に何も得るものはないはずです。
むしろ感情を逆なでされることで、後に残るのは疲労感だけになるのではないでしょうか。
とはいえ、カチンとくることがあっても、それに対して反論したり、感情的になって言い返すことは、激しい口論を招くだけですから、これも無益なことだと思います。
こうした場合には、「聞いているふりをして、軽く聞き流す」というのが、もっとも良い方法になるのではないでしょうか。
もとはといえば、注意されるようなことをしてしまったのは自分ですし、事態を収めるためにも相手の話は聞かなければならないでしょう。
ただ、先にあげたように、「これ以上聞いてもムダだな」と判断した際には、そこから先は聞き流していったほうが、お互いにとって心を乱さなくてもすむことにつながるはずですよね。
実に様々な意見が存在します。中には、もちろん真剣に自分のためを思って言ってくれる人もいれば、そうではないものもあります。
この見極めをしっかりつけられるようになっておくことは、大切なことですよね。