次に出すその言葉、大丈夫?

次に出すその言葉、大丈夫?

「口は災いのもと」とはよく聞く言葉ですよね。

相手を傷つけるようなことを好きこのんで言う人はいないし、まして相手を怒らせることが目的で言葉を発する人なんて、まずいないでしょう。
でも、不意に発した言葉が相手を傷つけたり、それがもとになって口論になってしまうということもありますよね。

「そんなつもりじゃなかったのに……」と思っても、後の祭りです。人は、自分の言ったことよりも、人から言われたことのほうが鮮明に記憶に残るものですから、そこで著しく傷つけたりすれば、後々尾を引くことになってしまいます。
一度、根に持たれると、相手も自分も不要なことで煩わなければならなくなりますよね。

道元が残した言葉に、次のようなものがあります。
「触れ合う人に向けては、いつも思いやりの心をもって、相手の気持ちを思い優しい言葉をかける。このことをいつも心に留めておきながら相手と話をする。それが愛語というもの」

……確かにそうです。
でも、それは重々分かっているのですが、なかなかそれができないというのが本音ですよね。

口数が少なくても思いやりがあれば

まず、できることとしては、「なるべく余計なことはしゃべらないようにする」ことですね。

つい、人としゃべっていると、だんだん心地よくなってきて、あるいはサービス精神が出てきて、「もうちょっと、こんなことを言ってみようかな。相手も喜んでくれるかも…」と調子に乗ってくるものです。
でも、そこが落とし穴で、自分でそうと意図したわけではないのに、結果的に相手を傷つけるということは、よくあります。

言わなくてもいいことは、なるべく心の中に留めておくほうが賢明ですね。

口先だけで人づきあいを良くしていくことはできません。
いやむしろ、それは危険なことかもしれませんね。
あまり口が達者でなくても、他の人の話を笑顔で聞いているような人がいますが、たとえ少ない言葉でも、相手を優先して相づちを打ってくれるほうが人を和ませてくれるでしょうし、そんな人のことを悪く言う人はいないでしょう。
それに、口数が少なくても、ポツッ、ポツッと出てくる言葉が相手を思いやる優しい言葉だったら、「またこの人と話をしたい」となるはずです。

頭に血が上っている状態で思いのままに言葉を発するのではなく、次に自分がどんな言葉を発しようとしているのか、それを一度キープしてみて、その言葉を発するべきかどうか、よく自分の中で確かめてから口にすることが、良い人間関係を築く良策であるとは思いませんか。

他ならぬ、相手あってのことですからね。

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