機械に依存する「便利さ」から、少し離れてみる

機械に依存する「便利さ」から、少し離れてみる

いまや、仕事やプライベートでなくてはならない携帯電話やスマホ。通話はもちろん、電子メール、LINEといった個人による通信のほとんどすべてを1台の端末でカバーできるので、ほとんどの人が重宝しているはずです。

この便利な機械が故障したり、見当たらなくなってしまったりすると、パニックになってしまう人が多いそうです。
確かにそうですよね。必要な相手との通信が途絶えてしまうだけではなくて、端末にはアドレス帳や通信記録といった個人情報がふんだんに入っていますし、それが使えなくなったり、紛失して他者の目にふれてしまうと……と考えただけで、いてもたってもいられなくなりますよね。

人によっては、「どうやって生きていけばいいか、分からなくなる」ほど、混乱し、不安になってしまうそうです。ちょっと大げさかもしれませんが。

立場が変われば、この現代社会で、携帯電話やスマホなどなくても何の不自由もなく生活している人はたくさんいるでしょう。
一昔前は、携帯電話なんて便利なものは、ありませんでしたしね。

つまり、人間自体は何ら変わらないのに、携帯電話という「機械」の存在によって、人の心が不安にさらされたり、混乱させられたりしている、というわけです。

現代の便利な生活というのは、そのほとんどが「機械」によって成り立っています。
でも、機械はいつかは故障もしますし、肉体の一部でもないので紛失することだってあるでしょう。

携帯電話について長々と書きましたが、なにもそれだけではなくて、今や仕事には欠かせないパソコンも、事務処理や創作作業、通信に欠かせない機器ですし、これと外部とをつなぐモデムなども、いつ故障するか分かりません。故障すれば、ただちに通信手段は断たれてしまいます。保存していたデータも壊れて利用できなくなります。
または、出かけようとしたときに自動車が壊れるかもしれません。
災害発生時には、交通手段も使えなくなります。停電が起こるかもしれません。そうなると、特別に蓄電でもしていないかぎり、先に挙げた機器だけでなくすべての電化製品は動かなくなります。

不便な生活にも慣れておく

つまり、機械のトラブルが起こるだけで、今現在の生活がうまく成り立たなくなってしまう恐れがあるわけですね。

いったん、便利なものに囲まれて、慣れ親しんでしまうと、その便利さを失うような状況が訪れたとき、パニックに陥ってしまいます

しかし、これらの機械は、人間の生活の中にもともとはなかったものなのですから、不測の事態が発生した際にも、本来はパニックに陥ったり混乱したりする必要はないはずなのです。
そうなるためにも、ふだんから「不便な生活にも慣れておく」必要があるとは思いませんか。

携帯端末やパソコンなどのデータ類はバックアップがとれますが、たとえば次のような事柄は、自らの体を使って慣れておくと良いと思います。
・ときには携帯電話を使わずに、固定電話や、公衆電話を探して使ってみる。
・何でもかんでもウェブ検索をするのではなく、紙媒体を利用して調べてみる。
・いつも使っている最短の交通手段を使わずに、徒歩で行けるかどうかの可能性も探っておく。

少しずつでも、ふだんの便利さから離れて、不便さに慣れておくことで、いざというときに、さほど困らなくてもすむのではないでしょうか。

それにしても、こうして考えてみると、私たちの利便性に富んだ生活というのは、すべて「機械」によってもたらされているのですね。
だからこそ、この「機械」への依存度をなるべく低くして、いざというときに心が惑わされないようにしておきたいものですね。

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