嫌いな相手に、親切にしてみたら…

嫌いな相手に、親切にしてみたら…

憎くて憎くてしかたがないという相手がいる人、いませんか?

「職場で傷つくことを言われた」
「故意に意地悪をされた」
「私にだけトゲのある態度をとってくる」

社会が複雑になるにつれて、人間関係も実に様々になってきました。日々他人と接していて、たえず自分を心地よくさせてくれることばかりではないでしょう。ときにはカチンときたり、相手を憎んで、怨むようなことにもなるかもしれません。
他人ばかりではなく、夫婦間、親子間でもある話ではないでしょうか。

老子の言葉を参考にしますね。

怨みにむくゆるにとくもってす

意味が前々分かりませんね (^_^;)
これは、「誰かに意地悪なことをされたときに、自分も相手に意地悪なことを仕返ししようと考えてはいけない」ということだそうです。

人間ができていない私などは、「なぜ?」と思ってしまいます。
自分が味わったような嫌な気持ちを、同じように相手に味わわせてやりたいと思うのが普通ではないのか、と。
「仕返ししてはいけない」と思えば思うほど、「絶対に仕返ししてやりたい」という気持ちがわき起こってきませんか。

この気持ちを振り払うには、どうすれば良いのでしょうか。

相手と同じステージに立たないために

もともと、自分が嫌だと思うことを言ったりされたりして、その相手のことを憎むわけですから、しょせんはその相手と同じステージ(土俵)に立っているわけですよね。
では、同じステージに立っていないと仮定したときに、自分が嫌なことを言ったりされたりした相手を見て、どう思うでしょうか。
「この人もつい余裕がなくて、あんなことを言ったんだろうな……可哀想に」とか、「あそこまで言うからには、自分にもどこか否があるに違いない。むしろそこに気づかせてくれたのかも!」とか、または「私にあんなことをするということは、他の人にも平気でああいうことをするんだろうな。どこかで痛い目に遭うはずだけど、本人が苦しくならなければいいけどな……」など、ともすれば相手をいたわる気持ちすら出てくるはずです。

もし、そんな気持ちで、その相手に接したら、どうでしょう。仕返しをするどころか、相手をどこか思いやる気持ちさえ芽生えて、ちょっと親切にしたりするかもしれません。

すると、どうでしょうか。
「自分のことを良く思ってないだろうなぁ……」と思っているはずの相手から、思いがけず親切にされたり、ほめられたりしたら、面食らって、「徳のある人だ」と思ってくれるかもしれません。
そういう予想外の経験は、すぐさま人間の態度を改めさせます。

こうした経験をすると、その相手とも嫌な思いをせずにすむようになるし、タイプの似たような相手と接することがあっても、二度と嫌な気分にさせられることはなくなるでしょう。

心を乱されなければ、自分の勝ちです。強く影響を受けず、振り回されていないということですからね。
誰かを憎んで、怨んで日々を送ることは、暗い気持ちに束縛された状態で過ごすということです。これでは相手に負けていると言わざるを得ません。

いったんは「憎い」と思った相手に対し、その相手が喜ぶことをしてあげるというのは、とても人間業ではできないような気がしますが、同じステージに立たなければ、いとも簡単にそれができてしまいます。

「じゃあ、どうすれば同じステージに立たずにすむの?」

その答えは、明快です。
自分に意地悪をしてきた相手には、むしろその人が喜ぶようなことをしてあげること
これが一度でもできれば、新たな境地を見いだせるようになります。
その相手をほめてあげたり、救いの手を差し伸べてあげたり、優しい言葉をかけてあげたり。
頭の中で、いくら「憎い相手には、逆に良いことをしてあげなきゃ」と思っていても、それはできません。
まずは、実践してみることです。私にも経験があります。

寛容な心は、そこから生まれるのだと思います。

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ムズカシイことなんていらない

人は誰でも、何か事あるたびに、「自分の人生はなぜ思うようにならないのだろう」と考え、そして悩みます。
それは、能力や努力不足に問題があるのではなく、その人の考え方(思い込み)に起因するところが大きいと言えます。
本書には、私たちがなかなか気づかなかった、迷いからの脱出口を発見できるよう、できるだけヒントを挿入していったつもりです。

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