夫婦が仲良くできない人へ(2/3)

夫婦が仲良くできない人へ(2/3)

※この記事は、前回【夫婦が仲良くできない人へ(1/3)】の続きです。

たとえ夫が疲れているにしろ、前回記事のC子さんの実例のように、家に帰ってきてトゲのあるようなことを奥さんに言えば、たいていの場合はこう言い返したくなるのではないでしょうか。
「私だって外に出て働きたいのよ、家事もあなたが考えているほど楽じゃないわ。私だって毎日決まりきったことばっかりやって、もううんざりしてるんだから! それにあなたと同い年の○○さんとこのご主人はもう部長さんで、ボーナスもたくさんもらってるんだって。そんなことで愚痴なんかこぼしてないで、もう少し頑張ってくれたらどうなの!」
……このように言い返されたら、どうなるのか。結果は目に見えていますよね。

誰からみても奥さんが美人で、しかも教養があるという家庭が意外と冷たい雰囲気の家庭であったり、それとは反対に、高校だって満足に出ていないような八百屋さんの夫婦が近所でも評判の円満な家庭だということも、よくあることだと思います。

夫をなによりも尊敬し、働く夫をありがたく思う、夫もそのような妻をなによりも大切にする。こういう二人の間には、お互いを大切にする、思いやりという温かい心が存在するわけですね。
この心こそが、家庭を幸せにする最も大切な要素になるのだとは思いませんか。

夫婦円満になる秘訣は、ここにこそあるのだと思います。

自分のことが大切だという思いが心の片すみにある人は、自分に固執しています。自分の育った家庭はこうだったとか、自分は学校時代勉強もでき頭も教養も相手よりも良いというような、相手よりも優越感を抱くことばかりいつも思っている「プライド」が、夫婦円満の邪魔をしているのですね。
本当に相手を大切に思うのであれば、相手が疲れていたり精神的な面で打撃を受けているような時、たとえ相手がグチをこぼしたり、トゲのあることを言おうとも、その時こそ温かい思いやりの心で接する必要があるのだということを、ここで改めて認識したいものです。

汚れたボールが投げられたら、真っ白にして返球する

たとえば、キャッチボールをしていて、真っ白い新しいボールを投げたら、相手から真っ黒になった泥だらけのボールが返ってきたとしましょう。
そんな時、怒ってどなるようなことをしないで、黙って汚れたグローブをぬぐい、ボールをきれいに拭いて真っ白にして再び受け取りやすいボールを投げてあげると、相手はどう思うでしょうか。
相手はきっと反省することでしょう。

「でもそうしてあげたのに、相手がまたわざと泥だらけにしたボールを投げ返してきたら……」
それでも、またきれいに泥を拭きとって再び真っ白なボールを、心を込めて相手の受けやすいところに投げてあげてはどうでしょうか。
それでもまた、泥だらけのボールが返ってきたら……?
また、ボールをきれいにして心を込めて投げてあげてはどうでしょうか。

初めは忍耐のいることかもしれませんが、結婚する時のことを思い起こしてみれば、その相手に一生を捧げても良いと決意したはずではないでしょうか。キャッチボールの相手が子どもだったら、なおさら途中で止めてしまったり、投げ出したりすることはできませんよね。

人と人との交流をキャッチボールに例えてみましたが、夫婦や親子だけではなくて、職場などでも実行してみれば、つまらない揉め事や誤解はもっと少なくなると信じています。
私たちにとって最も大切な場所である家庭を楽しくするためには、夫であれ妻であれ、こうした工夫はして当然と言えるかもしれませんね。

「自分から先にやるのは損だ」などという小さな損得感情は、この際ないほうがいいです。このままではいけない、なんとかしなければと感じた人がまず最初に実行するべきです。
それは、誰のためでもない、自分自身のためにです。


※次回【夫婦が仲良くできない人へ(3/3)】に続く

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ムズカシイことなんていらない

人は誰でも、何か事あるたびに、「自分の人生はなぜ思うようにならないのだろう」と考え、そして悩みます。
それは、能力や努力不足に問題があるのではなく、その人の考え方(思い込み)に起因するところが大きいと言えます。
本書には、私たちがなかなか気づかなかった、迷いからの脱出口を発見できるよう、できるだけヒントを挿入していったつもりです。

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