命令口調ではなく「提案型口調」で

命令口調ではなく「提案型口調」で

たとえば、摂取するアルコール量を制限しなければならない人がいるとしましょう。
その人が目の前で多めにお酒を飲んでいるとします。

そんなとき、それを目にした人が、「そんなにお酒を飲むから、いつまでたっても血圧が下がらないんだ。もうお酒をやめるべきだ」みたいに言えば、言われた人はどんな気分になるでしょうか。
なぜ、そんな上から目線で言われなければいけないのかと、カチンとくるものですよね。
ストレートな表現だといえばそうなのですが、「頭ごなし」と言えばまさにその通りですからね。
言われた人が意固地になってしまって、それをやめようとしなければ、その人のためを思って言ったことが、かえって逆効果になってしまいかねません。

では、少し角度を変えて、言い方をこんなふうに変えてみたらどうでしょうか。
少しだけお酒をセーブしてみてはどうでしょう。ダイエットには良いと思います
これで、言われた人がカチンとくる割合は、グッと減るのではないでしょうか。
カチンとくるどころか、「そうしてみよう!」というふうに、相手の意見に納得することだってあり得るでしょう。

目上であれ目下であれ

アメリカで活動した宗教家であるジョセフ・マーフィーは、次のような言葉を残しているそうです。

言葉の使い方を吟味しましょう。言葉の使い方一つで、相手との関係は180度変わるようになります

よほど近い存在であるか、あるいは肉親でもないかぎり、相手にさも命令でもするかのような高圧的な言い方は、上から目線として感じられるため、抵抗を感じる人がほとんどと言っていいのではないでしょうか。
抵抗を感じるだけにとどまらず、反発心さえ芽生えてくるのも、無理もないことですよね。

そうではなく、「〜してはどうでしょう」「〜と思います」といったような言い方は、「下から目線」であり、提案するという形になるので、言われたほうもあまり悪い気はせず、むしろ内容によっては「それならば、そうしてみようかな」と共感することもできますね。

第一、常にこうしたような「提案型」の言い方を心がけていれば、その言葉を受け取った人は、「腰の低い人だなぁ」という印象を持ってくれるはずですよね。
さらに、目上であれ目下であれ関係なく、誰に対しても命令口調はできるだけ避けて、提案型の口調で会話をすることは、誠実な人間として人々と接していけるための、一つの良策なのではないでしょうか。

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