公私のけじめ、つけていますか?

公私のけじめ、つけていますか?

かつては、私も組織の中にいました。
組織の中にいれば、実にさまざまなことがありますよね。

たとえば、経費というものにまつわる話だと、明らかに私的な遊興や、私物の購入などに経費をあて、領収書の名目をそれらしくすることで、自分は一文も払わずとも物品を購入できる、ということを利用する人がいます。それがかなり高額にのぼることもあるのですが、ひょっとしたら皆さんも、同僚がこんなことをしているのに気づいたことがありませんか?

最近では、地方の市議らがこうした不正を行い、社会的な問題としてクローズアップされていましたね。

個人経営であるならば、節税のためとこじつけてそうした手法を取ることもあるのかもしれません。
しかし、決して自らの私物ではない「組織」のお金を使って、そうした不正を行ってしまう最大の理由としては、やはり、ふだんの「報酬が少ない」ということではないでしょうか。

もしそうであるならば、自らの報酬を上げてもらえるよう努力をすれば良いわけですし、部下の手前、自らの報酬を上げにくいという状況であるならば、自ら汗して業績を上げて、それに見合ったぶんだけ自らの報酬を堂々と上げるというのであれば、部下からも外部からも何ら指摘は出ないはずですよね。

「言い訳の必要なお金」というのは、最初から使わないようにすることが賢明です。
公にできない私的な費用を公の会計に繰り入れることは、会社を危うくする温床に肥料をやるようなものだということを、よく心得ておかなければいけませんよね。
だいたい、このような姑息な手段を使っていながら、自社の経営分析をどれだけ詳細に行っても、性根がその程度であるだけに、いつまでも継続的な成果をもたらすことはできないでしょう。

●お金の扱いを厳格にすればこその信用

これまで私も、幾人かの経営者や組織のリーダーたちと接してきたことがありますが、お金にルーズで公私をわきまえない人で、真に成功を収めている人は、一人たりともいません。それどころか、お金にルーズな人の場合、たとえ一時的に大金を稼いで家賃が月90万円もするような六本木の超高級マンションに住んでいても、数年後、以前よりも状況が悪化しているという人を知っています。
ちなみに、この人は、以前私と同じ組織に属していたのですが、公私混同もはなはだしいお金の使い方をよくしていました。
今にして思えば、その人に注意の一つでもしてあげれば良かったなと後悔する部分もあります。

たとえ私的な遊びや旅行で豪勢なぜいたくを楽しんでも、自らを含めて公私の費用の使い分けをかなり厳格に行っている経営者も実際にいます。そういう人だからこそ周囲からの信頼を集めるのだし、そのような人が統率する組織の財務会計は明朗で、会社内外からの信頼も厚く、業績も安定していくのはもっともなことだとは思いませんか。

組織の長はその組織の鏡であり、会社を見ればその長が分かり、長を見れば会社が類推できるものです。
これが、「企業は人なり」と言われるゆえんですよね。
昨今、こうしたところが緩んでいる経営者や組織のリーダーが取り沙汰されることがありますが、これを反面教師として学んでいけたら良いですよね。

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