使い方で響きが変わる尊敬語

使い方で響きが変わる尊敬語

目上の方や、クライアントにメールを出したりする際に、敬語の使い方はつい我流になってしまいがちです。
発信者はこれで良しと思ってみても、当の受け取る本人に対して、その言葉がどんな響きを持つかということまで配慮ができれば、一人前のビジネスマンとしての素養を一つ身につけたということにはならないでしょうか。

「〜します」の尊敬語は「〜される」「〜なさる」です。
これを前提にみていきますと、
「社長はゴルフをしますか?」
使い方としては間違いではありませんが、これは、目下の者であってもよほど仲の良い人にしか使えないでしょう。
では、「社長はゴルフをされますか?」。これは尊敬語にしているので、使い方としては妥当と言えます。おそらく、大部分の方がこの使い方をするのではないでしょうか。

でも、「社長はゴルフをなさいますか?」
どうでしょう。「〜されますか」よりも、「〜なさいますか」のほうが、より良い響きを持つと思いませんか。
柔らかい印象、そしてより相手を敬っているニュアンスが、より伝わると思います。

同じようなたとえですが、「車を利用しますか?」だと冷たい響きがします。
では、「車を利用されますか?」だと、いちおう尊敬語としての体裁はとれています。
でも、「車をご利用なさいますか?」のほうが、より温かみを帯びているとは思いませんか?

言葉の持つ響きを自分のものにする

一流の接客を心得ている方は、おそらく「される」よりも「なさる」のほうを多用しているはずです。

「この後はどうしますか」 → 「この後はどうされますか」
「この後はいかがなさいますか」

「本日の行事には参加しますか」 → 「本日の行事には参加されますか」
「本日の行事には参加なさいますか」

「献立は何にしますか」 → 「献立は何にされますか」
「献立は何になさいますか」

このように、「〜なさいますか」と尋ねられると、どこかホッとしませんか?
この言葉を、肝心な場所で使えるようになっておくと良いと思います。

日常で、どの言葉を選択するかはとても重要です。使い慣れてくると、その言葉の持つ響きを自分のものにすることができて、自分の気持ちも「相手を敬おう」というふうに変わってくるからです。すると、その波動が相手にも正直に伝わっていきます。

日本語は繊細で、時として使い方に迷うこともありますが、そのぶんきめ細かく感情を伝えることができます。
ぜひ、気に留めておきたいものです。

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