人間関係をスムーズにする「四つの心得」

人間関係をスムーズにする「四つの心得」

人間関係を良くしたいと思っている人は、この世には実にたくさんいると思います。
人間関係さえ良ければ、自分自身が幸せだというだけではなく、ときには事業や商売の成否さえも決まりかねないからです。

でも、カンの良い人は、すでに気づいているはずです。
人間関係を良くしていくためには、他人に変わることを求めるのではなく、自分が変わることこそが大切なことである、と。

うすうす、気づいているのですよね。そうしたことには。
だからこそ、大変な作業なのですが。

この記事は、そんな人たちの少しでも助けになればと思って作成しています。
ここで、仏教の考え方を参考にしてみたいと思います。

仏教には、「四摂事ししょうじ(四摂法とも呼ぶ)」という言葉があるそうです。
これは、四つの方法を実践することで、苦しんでいる人を救うというもの。心が乱れている人がいれば安らぎをもたらし、思い悩んでいる人には生きる喜びを与えるものなのだそうです。

これだけ聞くと、「そんな便利なものがあるのか」「早く知りたい」なんて思うことでしょう。

では、じっくりと見ていきましょう。
これが四摂事です。

①「布施(ふせ)」
布施とは、自己犠牲の精神で、相手の利益になること、相手に喜んでもらえることを、分け与えるという意味です。
その際、「これだけのことをやったのだから、少なくともこの程度の報いはほしい」などといった見返りを一切求めずに、与えることに徹することを指すのですね。
口で言うのは簡単ですが、なかなかできることではないと思います。

②「愛語(あいご)」
相手に文句を言ったり、相手を傷つけるようなことを言ったりせず、優しさや愛情に満ちた言葉、思いやりにあふれた言葉で相手と話すように心がけることです。愛に満ちた言葉が、相手の心を癒やし、結果として人間関係を円滑なものにしていきます。
相手からの大きな信頼も得られるはずです。

③「利行(りぎょう)」
心の中で「こんなふうにしたら、相手に喜んでもらえるだろうな」と思ったことを、実際に自分の行動、口で話す言葉によって、具体的に実践することを意味します。
たしかにそうですよね。心の中で思っているだけ、実践がともなわなければ、それは意味がないことになりますよね。
思い切って、勇気をもって言動に移してみること。ここから目の前の世界が変わってくるはずです。

④「同事(どうじ)」
これは、相手の立場になって考える、ということです。
また、相手と一緒になって苦労をし、努力をする、ということでもあるようです。
つまり、困っている人を見離さない、協力的な精神を持つということを意味します。
日常生活の中で、私たちは自分や家族のことでいっぱいいっぱいです。でも、他者を助けるということは、自分への執着から少しずつ離れる練習みたいなもの。執着から離れられれば、心が楽になるのは他でもない自分自身なのですから。

いかがでしょうか。これが四摂事なのだそうです。

すごーく期待していたのに、耳が痛いことばかり……。

でもでも、これだけのことを実際に身につけたら、たしかに人間関係はこの上なく円滑なものになるでしょうね。
でも、こうした事柄は、いざというときに急に真似しようと思っても、難しいはずです。
やはり日頃からコツコツと心がけて実践していかなければなりません。

これらを、単なる道徳や心がけとしてだけとらえていては、意味がありません。
一つずつ、実際に実践してみると、心に安らぎや清々しさがもたらされるはずです。
だからこそ、また実践しよう!となるのですね。
(じゃなきゃあ、やってられませんよね、こんな戒めみたいなこと)

やったら気持ち良い。心がすっきりする。
だからまたやる。そうしたら相手に喜ばれる。
だから、またやる。

この好循環が生まれてくれば、しめたものですね!

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ムズカシイことなんていらない

人は誰でも、何か事あるたびに、「自分の人生はなぜ思うようにならないのだろう」と考え、そして悩みます。
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本書には、私たちがなかなか気づかなかった、迷いからの脱出口を発見できるよう、できるだけヒントを挿入していったつもりです。

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