人をふくよかにするもの

人をふくよかにするもの

私たちが日々生きていく中で、様々な物事に直面しては、悲しんだり、悔やんだり、苦しんだりしなければならないのは、そもそもどうしてなのか……と考えたことはありますか?

おとぎ話のような設定ですが、もしも、生まれてからずっと出口を知らない森の中で生きてきたとすれば、誰とも会うこともなく、争いや憎しみ、後悔や嫉み、そういった感情とは無縁の人生を送れたかもしれません。
現代人からみれば、これは一見、とても楽な生き方だと思うかもしれませんが、それは同時に、他をいつくしむ気持ちや、人と分かち合う喜び、感動、そうした感情とも無縁になるということなのかもしれません。

餓えとか疲労、寒さ眠さなどといった動物と同程度の感情や、反射的な感情だけではなく、「人間ならではの情緒」というものを持っている私たちは、そうした人間ならではの「喜び」と、人間ならではの「苦しみ」を同時に味わいながら生きていかなければならないわけですよね。

誰もが経験から感じ取っていることだと思いますが、寂しさ、悲しさ、辛さ、そういった感情を味わったぶんほど、人はふくよかになれます。苦しい思いをしたぶんほど人は優しくなれるし、強くもなれますよね。
そしてそうした感情は、喜びや楽しさを味わったぶんほど訪れると思っておいたほうがいいのかもしれませんね。

辛いことを真っ正面から受け止め、思いきり泣こう

だからこそ、寂しいことや悲しいこと、辛いことを真っ正面から受け止めましょう。
もし、それらを受け止めきれなくなったときには、自分を抑えることなく、恥ずかしがらず、安心してありのままの気持ちで涙を流せばいいのです。
男性であろうが、女性であろうが、子どもであろうがお年寄りであろうが、そんなことには構わず、思いきり泣けば良いのです。
涙のない人間なんて、この世にいないのですから。

涙は人を素直にさせてくれるし、不思議と辛い気持ちに少しずつ希望をもたらしてくれます。
そうです。私たちの流す涙は、不思議と心の栄養剤となってくれるのです。

でも、いつまでも泣いてばかりいたら、前に進むことなんてできません。
ひとしきり泣いたら、涙が枯れるまで泣いたら、その涙を拭きながら勇敢に足を前に出しましょう。
そうやって自分自身に吹っ切れたなら、その先に訪れる世界は、きっと、昨日よりも充実した、安らかなものになるはずです。

そこにこそ、新しい自分が待ち受けていることでしょう。

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今日から変わる。ちょっとずつ。

ムズカシイことなんていらない

人は誰でも、何か事あるたびに、「自分の人生はなぜ思うようにならないのだろう」と考え、そして悩みます。
それは、能力や努力不足に問題があるのではなく、その人の考え方(思い込み)に起因するところが大きいと言えます。
本書には、私たちがなかなか気づかなかった、迷いからの脱出口を発見できるよう、できるだけヒントを挿入していったつもりです。

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