
前回までの記事で、「潜在意識にプラスの想念を刻み込めば(なりたい自分をイメージングすれば)、その通りになるように動いていく」ということについてふれてきました。
ではその通りにしてみようと思って、実際にイメージングを重ねてみても、なかなか思うように事態が変わってくれないということも多々あるものですね。
「いくらリッチになった自分をイメージしても、何年たってもお金に困っている」
「イメージしているような異性となかなか巡り会えない」
「それどころか、かえって事態が悪くなった」
「潜在意識やイメージングなんて、しょせんは気休めじゃないか」
そんな人もいることでしょう。
ここで、ちょっと冷静に自分を観察してみて、「日常において、プラスの想念を上回るほど、マイナスの想念を潜在意識に刻み込んでいないか」ということを点検してみてはいかがでしょうか。
いくらプラスのイメージを想い描いて、それをイメージングしていたとしても、日常のほとんどの時間を愚痴とともに過ごしていたり、人の悪口に終始しているようなことはないでしょうか。
こうした習慣が、マイナスの想念を潜在意識に刻み込ませて、いくらプラスのイメージを描いたとしても、プラスマイナスゼロ(あるいはマイナス)の結果になってしまい、イメージングの成果が得られないことになってしまいますよね。
口にすることでプラスの想念を抱ける
だから、自分が描くイメージングの成果を上げたいという人は、ついマイナスの想念を抱くことになっていないか、日ごろの言動や感情の持ち方、思考の習性などを振り返ってみると良いでしょう。
たとえば、朝、起きたときに、「ああ、また一日が始まるのか……」と落胆し、それを口にはしていないでしょうか。そんなときには、たとえ心身に疲れが残っていたとしても、「今日も元気に頑張ろう!」と口に出してみることです。
また、真夏のさなかに外で労働を強いられるような場合でも、「暑くていやだなぁ。バテちゃうよ……」などと言わずに、「人よりも多く汗をかけることで、体の老廃物がたくさん出て、健康にも良いだろう」といったように思って、それを口にしてみるといかがでしょうか。
自分に嘘をついているようで、初めは抵抗を感じるかもしれませんが、そうしたプラスの事柄を口に出すことで、実際にそう思うことができるようになり、そのためプラスの想念を持つことができ、それが潜在意識に刻み込まれることになります。
こうなってしまえば、しめたもの。
潜在意識に刻み込まれる想念は、マイナスよりもプラスのほうが勝ってきて、自己実現に向けてじわりじわりと動き始めるはずなのです。