プラス思考と脳内ホルモン

ユニークな実験があるものです。
とある研究所が、化粧をしているOLたちと、化粧をしていないOLたちを集団に分けて、継続的に調査をしたときの話です。
この調査によれば、化粧をしている集団のほうが、化粧をしていない集団よりもずっと疲労度が少なく、欠勤率も低かったといいます。おまけに、仕事の能率も良かったのだそうです。
化粧をしている、していないで、どうしてこうも結果が違ってくるのでしょうか。
おそらくそれは、化粧をしている自分を鏡で見ながら、キレイになっていく様子に満足するでしょうし、少しでも自分が美しく見えれば、それが自信につながります。その自信から、会社でも明るく陽気に振る舞うことができますよね。
こういう体験から、脳内で「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンや、「脳内モルヒネ」と言われるベーターエンドルフィンなどといった、体に良いとされるホルモンが分泌されるのだともいいます。
いずれにせよ、化粧をすることによって、鏡に映る自分が美しく見えれば、「人からもそう思われているはず」という確信が生まれ、それが少なからず本人の自信になれば、それがプラスの意識を生み出します。
このプラスの意識から、良好なホルモンを脳が生み出して、疲労を軽減させ、イキイキと働ける条件を整えてくれるのでしょうね。
うれしいこと、楽しいこと
たとえばアメリカでは、女性が整形手術をした際には、顔が整うだけではなく、性格が明るくなったり、疲れにくくなったり、さらには病気まで治ったという報告すらなされているそうです。
整形によって得られた自信や安心が自然とプラス思考を生み出し、それが心身に良い影響を与えている何よりの好例ですよね。
化粧や整形の話ばかり取り上げましたが、なにも、「化粧をするべきだ」とか、「整形をするべきだ」と奨励しているわけではありませんので、どうか誤解のないように。
これらは、プラス思考が心身に良い作用をおよぼすという一つの例にすぎません。
良好なホルモンを分泌させるのは、なにも化粧や整形にかぎったことではないというのは、容易に察しがつくでしょう。
自分にとって楽しいこと、うれしいことを体験することで、それを実現できます。
それは、さわやかな汗をかくことかもしれませんし、友人たちと楽しいひとときを過ごすことかもしれませんね。人によってその方法は実にさまざまでしょう。
いろいろな方法を試して、体の内側から活性して、心身の健康を保てることが理想ですよね。