ディソシエイト 〜怒りを客観視

ディソシエイト 〜客観視

毎日、どこかで他人と関わりながら生きていかなければならない私たちの社会生活の中では、思わぬところで他人に対してカチンとくるようなことはザラにあるものです。
いくら、「怒らないように気をつけよう」と思っていたとしてもです。
しかし、怒りをそのまま相手にぶつけることが、決して好ましいとは言えません。それどころか、そんなことをすると、自分自身の心も穏やかではいられなくなります。
過去記事参照
つまり、何一つ良いことはないということですね。

「ディソシエイト」という言葉をご存じでしょうか。
これは、「分離する」「引き離す」という意味を持つのですが、心理学の分野でこの言葉が使われる場合には、「意識を自分自身の内面から引き離して、自分自身を客観視する」ということなのだそうです。

何が言いたいか、もうお分かりだと思いますが、これはまさに、怒りを感じたときに、その怒りを上手に鎮めるために、「腹を立てている自分から意識を引き離してみる」ということについて考えてみましょう。

自分の感情から意識を引き離す

何かの拍子に強い怒りを覚えたとしましょう。

そのとき、怒りという感情が生まれている自分の内面から、自分の意識を引き離して、自分自身を客観視してみるようにしてみます。
そうすることで、「あれ? 自分は意外と小さなことで怒ってたんだ。こんなことにカッカしてしまうなんて、なんて情けないんだろう」というように、冷静な目で自分自身を眺めることができます。

怒りにまかせて、頭に血が上った状態から、自分の意識を引き離してみると、冷静に物事を考えられるようになるのですね。

そうなると、さらに、「いま感情的になって、相手に怒りをぶつけても、相手と気まずい空気になるだけで、何も解決することはないだろう」という考えに至るはずです。
ここまで来れば、怒りを相手にぶつけるよりも、いま自分がどうすべきなのかが容易に見えてくるものですよね。

この、ディソシエイトという能力を高めることができれば、むやみに怒りという感情に振り回されずにすみます。
では、その能力を高めるためには、どうすれば良いのか。これについては、またゆくゆく記事の中で触れられればと思います。一般的によく言われる方法としては、「瞑想」とか「今の状況を紙に書き出してみる」などということですよね。

ふだん、私たちは自分自身を客観的に見るということをあまりしていないはずですから、いずれにせよ、「自分の感情から意識を引き離す」という努力は必要ですよね。

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