「聞く」ではなく、「聴く」

「聞く」ではなく、「聴く」

耳から「きく」という言葉を漢字で書く場合には、「聞く」と「聴く」の二つがあり、意味の違いがよく分からなかったことがありませんか?
「聞く」というのは、自然に耳に入ること、すなわち、声や音を耳で感じ取り、情報として認識するというような意味合いで使われるそうです。
いっぽう、「聴く」のほうは、人の話すことを、心を落ち着け、真剣に耳に入れるというような場合に使われるとのこと。

同じ「きく」という行為であっても、意味合いがまったく異なってくるということですね。

ところで、ユダヤに「耳は二つ、口は一つ」という格言があるそうです。
いまさら言うことではありませんが、私たち人間の顔には、口は一つしかありませんが、耳は二つあります。
過去記事「自分が話す二倍ほど、相手の話を聴く」でも述べたことですが、この格言の意味するところは、自分が「一」ほど喋れば、相手の言うことをその倍の「二」ほど「聴」いてあげるようにすることの大切さを説いているのです。

体験したことを他者に伝えたい

たとえば、知人が感動的な映画を観てきたとしましょう。
その知人と会ったときに、その映画の良さを話したがるはずです。
人には、大なり小なり、自分の体験したことを他者に伝えたいという気持ちがありますよね。伝えたいということはどういうことかというと、その感動を共有したいし、さらには、その話に共感してもらいたいという願いを持っているということです。
冒頭の「聞く」と「聴く」の違いを復習してみると、その知人の話を、「聞いて」あげるのではなく、それこそ身を乗り出すくらいにして真剣に「聴いて」あげれば、知人は気分が良くなることは間違いありませんよね。「この人は、私の話をちゃんと聞いてくれる人なんだ」と思ってくれるはずです。
そうなることで、相手は自分にどんどん心を開いてくれることになるはずです。
そして次には自分の話を真剣に聴いてくれるようになるはずですし、相手から思わぬ良い情報をもらえたりと、自分にとってのメリットがもたらされることは十分にあり得ることです。

人と話すときには、つい自分のことを多く話したがるのが、私たちの常ではないでしょうか。先述したように、「自分が体験したことを他者に伝えたい」のが、私たちであるからです。
しかし、そこでちょっとだけ言いたいことを抑えてみて、人と話をするときには「耳は二つ、口は一つ」という格言を思い出して、相手の話を聴いてあげると言いですよね。

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