「真似る」だけでは自分らしさが崩壊する

「真似る」だけでは自分らしさが崩壊する

誰にでも、一人や二人は、憧れの人や、目標とする人がいるのではないでしょうか。
「あの人みたいに、みんなの人気者になって、自分らしい人生を実現していけるようになりたい」とか、「やることなすこと、すべてうまくいく、あんな人になってみたい」とか。

そういう憧れの人の生き方を真似して、その人に近づいてみようという人も、多いのではないでしょうか。

確かに、憧れの対象をもつことは、自分自身の励みにもなりますし、成長の糧になることだってあると思います。

しかし、元来、その憧れの人と、自分とは、まったく違う存在であり、また似たような存在になる必要もないはずです。

「真似しよう」とか「そっくりになりたい」というのは、たいてい、自分自身に打ちこめる(燃焼できる)事柄がなかったり、自分に自信がない人が、そのように思う傾向があると思うのですね。
そういう状態で、他人に自分を似せようと努力しても、生活の中のあらゆる場面で自分自身を縛りつけて、かえって自分らしさをなくすことにもなるでしょう。

そう、悩みが増えるだけです。
そこに成長がともなえばまだ良いのですが、自分らしさを失った状態では、おそらくそれは困難だと思います。

そうなると、自分の中にストレスをため込んで、だんだん虚しささえ覚えるようになるはずです。

「誰かを真似よう」という考えはなくして、「自分は自分」という考え方で、自分らしい生き方をしていくことを前提にしながら、憧れとなる人の良いところを、少しずつ取り入れていくということが大切なのではないでしょうか。

「憧れ」の対象の実態はうかがい知れない

しかしながら、その「憧れの人」「目標とする人」の、一体どれだけのことを、私たちは知っているのでしょうか。
その人は表面上では輝いて見えるかもしれませんが、その実情まではなかなか分かりません。
輝いて見える反面、何か大きなものを犠牲にしているということだってあるかもしれません。それが家族なのか、お金なのか、健康に関することなのかは断定できませんが。

そうした実情をうかがい知ることもなく、表面上に見えることだけで「憧れ」の対象にしてしまうのは、やや軽いことだと言っても過言ではないと思います。
数ヶ月もすれば、その憧れの対象も簡単に移り変わってしまうかもしれませんしね。それこそ、コロコロと。

だから、「なんでこんな自分なんだ。もっとあの人みたいになってみたい」と思うことは、非常に危険だと思います。自分を嫌いになってしまっては、理想とする自分からはますます遠のいてしまいます。

もし強い憧れを抱いている人の良い点を吸収したいと思うのなら、自分の価値観をすべて壊してまで全部が全部真似ようとするのではなく、良いなと思われる点を二つか三つだけ拾い出して、それを参考しするということで十分だと思います。

最近はよく、ネット上などでも、ビジネスに際しての「マインド」が重要だとし、成功者のマインドを活字に変えて提供し、これを真似しさえすれば成功間違いなし!みたいに煽ったセールスレターをよく見かけますが、こうしたものにも惑わされないほうが良いと思います。

人間は、一人ひとりが違う存在なのですから。
どれだけ稼いだかなんて、競い合ってもしょせんは無意味なことなのですから。お金はあの世には持って行けませんしね。

自分は自分。あくまでも自分らしさやアイデンティティを大切にして生きていき、その上で他人の「参考になる」ところは大いに参考にしながら、そのマインドを自分なりに咀嚼そしゃくして、自分の言動に転化していければ、それでいいはずです。

そこで、自分自身で成長が実感できれば、それに勝るものはありませんからね。

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