「先読みの誤り」はムダな憶測

「先読みの誤り」はムダな憶測

寒い時期になってくると、朝、なかなか布団から出られないなんてこと、ありませんか?

そして、そんなときには決まって、「あー、外に出たくない」「あー、会社に行きたくない」という気持ちになることがあります。
しかし、それだけではなく、「今日も、何かイヤなことがあるに違いない」とか、「あの上司、今日も怒鳴り散らすのかなぁ」、「取引先が最近やけにおとなしいから、今日あたり、きっとクレームを言ってくるに違いない。わざわざ文句を聞きに会社に行くようなものじゃないか」、あるいは、「よりによって今日は会議がある日。大した提案ができる状況でもないし、同僚から能力のない人間だと思われて終わりじゃないかな……」などといったように、実に早いスピードで、ネガティブな思考で頭がいっぱいになることだってありますよね。

でも、ほんとうにその通りにイヤなことが起こるかどうかなんて、会社に行ってみなければ分からないものですよね。上司がほんとうに怒鳴ってくるのか、取引先から文句を言われるのか、同僚から馬鹿にされるのかなんて、ほんとうにそうなるかは分からないはずなのです。

だから、いろいろと良からぬ事態を想定してしまうのは、自分の勝手な憶測に過ぎないのですね。

自分に、先読みさせない

心理学では、悪いことを想像して、自ら自分の気持ちを落ち込ませてしまうことを、「先読みの誤り」と呼んでいるのだそうです。
まだ来ぬ未来を勝手に想像しては、「あーなるんじゃないか、こーなるんじゃないか」と、悪い事態ばかりを想い描いて、そこからさらに悪い事態をストーリー化していくわけです。作家ならまだしも、今日、自分に起きることを勝手にネガティブなものにしていくことは、自分にとって決して良いことではありませんよね。
まして、それらが起こるかどうかなんて、まるで分からないことなのですから。「起こる可能性がきわめて高い」と自他ともに思っている事柄でさえ、起こらないなんてことはザラにありますからね。

特に寒い時期は、朝、布団から出るのがツラいものですが、思いきってパッと飛び起きて、洗面や身支度に集中したり、テレビや新聞のニュースに意識を向けたり、あるいはちょっと頑張って家の中を掃除してみる、家の前をほうきで掃くなどといったことに挑戦してみるなどして、自分にとって悪い事ばかりを想像する時間を作らない、いわゆる「先読みの誤り」を断つということが賢明ではないでしょうか。

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ムズカシイことなんていらない

人は誰でも、何か事あるたびに、「自分の人生はなぜ思うようにならないのだろう」と考え、そして悩みます。
それは、能力や努力不足に問題があるのではなく、その人の考え方(思い込み)に起因するところが大きいと言えます。
本書には、私たちがなかなか気づかなかった、迷いからの脱出口を発見できるよう、できるだけヒントを挿入していったつもりです。

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