「イエス・アンド話法」で意見を通していく

「イエス・アンド話法」で意見を通していく

「イエス・アンド話法」という言葉を、聞いたことはありますか?
対人心理学の言葉だそうですが、これは、自分の主張する内容に対して否定されたときに用いると有効です。

その話法というのは、自分の主張に対して、それを否定するようなことを相手から言われたときに、「確かに、その通りですね」と受け入れてから、相手の意見に対して反論していくというものです。

これは、もう無意識にやっているという人もいることでしょう。そうであれば器の大きな人と言えますよね。
しかし、たいていの人は、自分の意見を否定されると、ムキになって反論を始めます。こうなると、否定に対してまた否定して、その否定に対してまた否定をして……というように、否定の上書き、否定の応酬になってしまって、感情が衝突するだけで話が発展的な方向に進んでいきませんよね。

相手の意見を認めつつ

たとえば、自分が考案した企画に対して、同僚や上司から「○○の点については難しいから、企画自体の実現が困難なのではないか」みたいに否定されるとします。
そこで、「どうして頭からそう否定するんですか! やってみなきゃ分かんないじゃないですか!」とムキになるのではなく、「確かにそうですね。おっしゃる通りだと思います」と受け入れた上で、「その点は私も懸念があり、事前に調べてみました」とした上で、「今回、〜という手法を採り入れることで、その点は十分打開できると見込んでおります」「ゆえに、本企画も十分効果が見込めると思った次第です」といったように話を進めていくと、否定した側もそこそこ納得するでしょうし、お互いに感情的になることなく、話を前へと進めていけるはずです。

もちろん、これには、相手から指摘されるポイントというものを事前にいくつか予測しておいて、そのための対策を練っておく必要があります。これは、企画を通すという上では当たり前のことではありますが。

ちなみに、「イエス・アンド話法」の「アンド」の部分は、
「その点については〜」
「見方を変えると〜」
「事前に調べてみたところでは〜」
という、さまざまなつなぎ方が考えられますよね。

たとえ否定的な意見であれ、まずは相手の意見を認めつつ、受け入れつつ、尊重しつつ、さらに自分の意見を重ねていくことで、相手も聞き入れやすくなるし、検討の対象となっている事柄をより実現へと向かわせやすくなります。

真っ向から反論されても、慌てずに、一呼吸おいてから、相手の意見を認めつつ、自分の意見を述べる。このリズムを忘れないように、また明日から仕事に励んでみませんか。

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