「よろしかったでしょうか」は北海道から来た?

「よろしかったでしょうか」は北海道から来た?

「ご注文は、○○○○でよろしかったでしょうか」

この言葉、飲食店でよく聞かれませんか。
飲食店だけではありませんね。いろいろな店舗で、オーダー内容の確認をする際に、店員さんからよくこの言葉で尋ねられます。

この言葉、「過去形はおかしい!」とさんざん言われてきましたよね。
一説では、この言葉づかいは、北海道の居酒屋チェーン店の接客マニュアルからきたものだということなのです。

たしかに、今現在進行している事柄について「〜でよろしかった」と過去形を使うのは誤りですが、北海道の、特に年配の方は、過去形の「〜でした」を丁寧な言い回しとして、よく使うそうです。

たとえば、「こんにちは、佐藤でした」は、標準語では、「こんにちは、佐藤です」になります。
同じように、「おばんでした」は、「おばんです」が標準語であり、「これでよろしかったでしょうか」は、標準語では「これでよろしいでしょうか」になりますね。

北海道では、方言ですから、この言葉づかいでお互いの距離を縮めることもできますし、親しみも増すでしょうから、これからも使われていくことでしょう。

でも、北海道の方言だと知らない人と話すときには、「この人、どうしていちいち過去形で話すんだろう」と違和感を与えかねません。あるいは「周りの雰囲気に流された言葉づかいをする、軽い人」なんて思われたくもないですよね。標準語を意識する際には、この方言は使わないほうがいいかもしれませんね。

「〜のほう、」も要注意

この、北海道の居酒屋チェーン店のマニュアルが影響し、それがどんどん南下して、方言としてではなく、バイト敬語となって最近は関東でもよく聞かれるようです。

皆さんも、耳にしたことはありませんか。

加えて、「よろしかったですか」の前に「〜のほう、よろしかったでしょうか」みたいに、「〜のほう」というあいまいな言葉もよく使われますので、余計のこと違和感を覚える人がいます。

この「〜のほう」は完全に削除して、あいまいな表現ははぶいて、「何が」よろしいのかその対象を明確に伝えるほうが、不快に思われずにすみます。

(×)「お飲み物のほうは、○○○○でよろしかったでしょうか」
→(○)「お飲み物は、○○○○でよろしいでしょうか」
(×)「デザートのほう、よろしかったでしょうか」
→(○)「デザートをお持ちしてもよろしいでしょうか」

自分が相手に気遣って敬語だと思って表現していても、逆に違和感を与えるようではいけませんよね。職種を問わず、気をつけたいところです。

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