「お持ちしてください」… 「ご注意してください」…

「お持ちしてください」… 「ご注意してください」…

ふと同僚から、こんなメールが来ました。
「また何かありましたら、私までご連絡してください」
この「ご連絡してください」に、違和感を覚えませんか?

また、クレジットカードで買い物をするときに、店員さんが「こちらにサインをご記入してください」。
これも、「ご記入してください」に、何か違和感が……。

ホールで照明が暗いとき、アナウンスで「足元にご注意してください」。
……もう、書くまでもないですね。

違和感の犯人は、どうやら、「〜して」の一語です。

これは、謙譲語である「お(ご)〜する」という言い方を、立てる相手の行為に対して間違って使ってしまっていることになるのだそうです。

正しい使い方としては、
×「ご連絡してください」 → ご連絡ください」、または「ご連絡なさってください
×「ご記入してください」 → ご記入ください」、さらに丁寧にすると「ご記入いただけますでしょうか?
×「ご注意してください」 → ご注意ください」、または「ご注意なさってください
このようになります。

すべて、「〜して」を取ればいいのですね。

誰に向けて発する言葉なのかを自分に問うてみる

言葉が正しいかどうかを判断するにあたって、大切なのは、誰に向けて発せられた言葉なのかということ。やたらと丁寧にしようと思うと、この「対象者」が誰なのかがぼやけてきて、結果的に誤った使い方になることがよくあります。

尊敬語と謙譲語「お(ご)〜する」を間違えないようにしたいものです。

×「その件についてはご安心してください」 → ○「ご安心ください」「ご安心なさってください」
×「コーチにご指導していただきました」 → ○「ご指導いただいた」「ご指導くださった」
×「イベントにご出席してください」 → ○「ご出席ください」
×「チケットをお持ちしてください」 → ○「お持ちください」
×「お送りしてください」 → ○「宛先までお送りください」

日常、いろいろな場面で、この間違った使い方を耳にすることがあると思います。
たいてい、耳にした言葉に違和感を覚えるという人は、自らが使うときには正しい表現をしているものですが。
特に書き言葉は、後に残るものですので、きちんとした表現をしたいところです。

カタいことを言うようですが、一流と二流の分かれ目というか、やはり細部にわたるまで適切な表現を心がけていると、相手からの信頼も揺るぎないものになるはずです。
言葉を味方につけて、ビジネスをより発展させていきたいものですよね。

関連記事

PickUp

  1. 人は、前向きな話をしてくれる人を好く
    こんな人がいます。 「あなたは今日も元気そうですね。私も元気になりました」 「その件については、…
  2. 「何をやるべきか」より、「何をやりたいか」
    私たちは生きていると、ときとして重大な選択を強いられることがあります。 「職種Aの道に進むのが…
  3. 「能力不足」ではなく「行動不足」
    人よりも優秀な頭脳を持っていて、ひらめきやアイディアも豊富に持ち合わせていながら、自分ではなかなか成…
  4. 昔の感動体験を思い出してみよう
    私たちは、子どもの頃から歳を重ねれば重ねるほどに、成功した体験、あるいは失敗した体験を、さまざまな形…
  5. 「世界的な企業」の創業者がやったこと
    「世界的な企業」と呼ばれる、名だたる企業の創業者とされる人たちがいます。 この創業者らには、共通し…

新刊、発売開始しました。

今日から変わる。ちょっとずつ。

ムズカシイことなんていらない

人は誰でも、何か事あるたびに、「自分の人生はなぜ思うようにならないのだろう」と考え、そして悩みます。
それは、能力や努力不足に問題があるのではなく、その人の考え方(思い込み)に起因するところが大きいと言えます。
本書には、私たちがなかなか気づかなかった、迷いからの脱出口を発見できるよう、できるだけヒントを挿入していったつもりです。

おすすめ記事

  1. 桜の花に思う
    早いもので、もう桜の時期ですね。 報道によれば、すでにその壮麗な姿が人々の目を和ませてくれているよ…
  2. 体温を上げると、何がいいの?
    体を温めると病気になりにくいとか、体温が低いとがんになりやすいなどといった声も、ここ数年でよく聞かれ…
  3. 禁煙に「手遅れ」はある?
    私はタバコを吸わないのですが、喫煙している人を見ると、本当に美味しそうに吸っています。 中には、わ…
  4. アルツハイマー病に効く漢方薬がある!?
    前回記事で、アルツハイマー病について書きました。 簡単な内容ですが、参考になるのではと思います。 …
  5. [アルツハイマー病]かかりやすい人、かかりにくい人
    近年、特によく聞くようになった、アルツハイマーという病気。 私の知人にも数名、この病を患う方がいま…

アーカイブ

ページ上部へ戻る